ロシア旅行(10)

※ロシア旅行(10)-2004.9.27-

クレムリン武器庫1Fの見学を終わり、2Fへと上が
って行く。 金銀細工、刀剣・甲冑類の間に入る。
通路の両側の大きなガラスケースに、所狭しと素晴
らしい作品が展示されている。 現地ガイドさんはポ
イントの所だけを説明して、すぐ次へと移って行く。
本当は、全て丁寧に撮影したいのだが、これでは迷
子になってしまう。 諦めて、ポイントを絞ることにし
た。

立派な装幀の聖書が、人目を惹いている。 日本人
は、ちらっと見る程度の人が多いが、日本人以外は
実にじっくりと眺めている。 聖書が生活に密着して
いる人達にとっては、特別の意味があるのだろう。
金製の皿と鉢が一緒に並んでいるが、皿はパン(イ
エスキリストの体)皿で、鉢はブドウ酒(イエスキリス
の血)を入れる器で、日曜日の礼拝時に無くてはな
らないものである。 まさに、信仰の秘儀のシンボル
といっていい。

じっくりと撮影している間に、他の人達は、どんどん
先に行ってしまう。 慌てて追いかける。 次は、刀
剣・甲冑類のコーナーである。

16世紀に、この武器庫で武器を製造していたとい
うから、これらの刀剣・甲冑類も、ここで造られたも
のも有るかも知れない。 しかし、優秀な職人達は、
17世紀末~18世紀初めに、ピヨトール1世の命
で、ペテルブルクに移動させられたという。遷都し
たためである。

一つ一つが、武器というより芸術品であるが、特に
人目を惹いているのは、宝石がちりばめられた立
派な刀と斧である。

斧を見て、つい「金の斧だ」と口走ってしまった。皇
帝の命で、金に糸目をつけず素晴らしい芸術品に
仕上げた職人の心意気が感じられる。

2Fへ・クレムリン武器庫・モスクワ

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階段自体が芸術品

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2F通路

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シャンデリア

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立派な装幀の聖書

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